なぜ社長と社員は分かり合えないのか?
知識や経験ではなく、〇〇の違いかも・・・

仕事に意欲的な女性社員2人・・・
彼女達が社長に感じている“違和感の正体”とは?

こんにちは。

「今日の常識を明日の非常識に」をビジョンに掲げて活動する、
情報発信サイト:SEEKER(シーカー)の、
ビジネスデザイナーの齋藤です。

本日のコラムでも、
実際のお客様とのやり取りで出てきた事例を中心に、
あなたのビジネスやプライベートに役立つ情報をシェアさせていただきます。

今回はある企業の社員教育のお話です。

先月末から、
仕事である企業の社員教育を任されています。

営業スタッフの女性2人を、
「マーケティング業務のできる社員に育てて欲しい」というのが、
社長の希望でした。

そこで、まずは女性社員2人に、
現在の気持ちや仕事環境を聞いてみる事に。

現在の仕事は好きな事、
マーケティング業務は前々から興味があり、
挑戦したい事・・・。

色々と話を聞いていくと、
仕事に対して前向きな意思が感じられ、
非常に好感を感じました。

これなら、
社員教育自体も、
うまくいきそうだなと思いました。

「ところで、
お2人が思うに社長はどんな人ですか?」

話の最後に雑談でこんな質問を投げかけたのですが・・・。

社長の話になった途端、
スタッフ2人の表情が少し曇りました。

これは社長との関係に何かあるなと思い、
「社長に対して思う事があるなら、
教えてくれませんか?」と尋ねてみると・・・。

社長と社員の意思疎通のズレ・・・
原因は両者が見ている“時間軸”の違い?

社長と社員の意思疎通のズレ・・・ 原因は両者が見ている“時間軸”の違い?

「社長の考えている事が、時々理解できない事がある」
こんな回答が2人から返ってきたのです。

———————————-

・昨日と今日で言っている事が180度違う時がある

・いつも先の話ばかりしていて具体性がない

・具体性のない頼み事をやっておいてと言われて辛い時がある

———————————-

お2人の話を聞いていて、
ああ、なるほどなと思いました。

今回の社員教育のポイントになるのは、
マーケティングノウハウを伝える事ではなく・・・。

まずは、
社長と社員の意思疎通のズレを調整する事だと確信したのです。

このズレを調整する事ができて初めて、
伝えたマーケティングノウハウを活かす事ができる。

そう思いました。

よく聞く話ではありますが、
社長と社員では、
なぜ意思疎通がうまく測れないのでしょうか。

そもそも社長と社員では、能力や経験値が違うから?
・・・そうとも言えるかもしれません

社長の話は難しい、面倒と社員が決めつけているから?
・・・そうとも言えるかもしれません

しかし、一番の理由は、
社長と社員で見ている時間軸が違うからです。

多くの社長は、自分が持つビジョンや理想を、
形にするために“未来”に目を向けています。

その未来を現実のモノにするために、
色んなアイデアを考えたり、
他業界の人に会ったり・・・。

社員とは少し違った、思考や行動をしているわけです。

多くの社員は、社長や会社が掲げるビジョンや理想を、
形にするために“現在”に目を向けて言います。

未来を現実のモノにするために、
アイデアを具体的な施策に落とし込んだり、
施策を実行してPDCAを実行したり・・・。

社長とは少し違った、思考や行動をしているわけです。

さて、社長と社員の対比を読んでいただき、
なんとなく実感が湧いてきたでしょうか。

見ている時間軸が違う2者が話をする場合、
話の論点がズレるのは当たり前です。

一方は“未来”を見て話をしている。
一方は“現在“を見て話をしている。

噛み合うわけがないですよね笑
では、どうすれば良いのか?

「社長の考えを、別の角度から考えられるように」
“未来の事を考える習慣”を創った結果・・・

「社長の考えを、別の角度から考えられるように」 “未来の事を考える習慣”を創った結果・・・

社長が“未来”から“現在”に時間軸をズラして、
話をするというのは現実的ではないかもしれません。

それは、
考え方によっては、
会社の未来を考える時間を減らせ!と言っているようなモノですから。

山登りに例えると、
ガイドやナビゲーターが地図を見なくなり、
山の頂上を目指さない!と宣言してしまうのと同じ。

後からついていく者としては、
これ以上怖い事はないですよね笑

となると、社員が社長の時間軸、
つまり考え方に寄り添って、
理解してあげるというのが最適解となりそうです。

社長と一緒にいる時間が長いと、
社長が言おうとしている事がなんとなく分かる。
こんな関係性になっていくモノですが・・・。

先ほどお伝えしたように、
前提として社長と社員で見ている時間軸が違う事を理解できれば、
社長が言おうとしている事が分かるまでに5年も10年も掛かりはしません。

定期的にトレーニングをすれば、
社長が言っている事を数ヶ月で理解できるようになるでしょう。

それでは、
まず初めに一体どんな施策を提案したのか?

女性社員2人に、
「マーケティング業務のできる社員になるための第一歩」として、
会社の未来の事を考える習慣を定期的に持ってもらう事にしました。

具体的には以下のようなアクションを実践してもらいました。

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・社長が普段見聞きして、思考や行動の指針としている書籍を読む

・会社の売上や成果に繋がるようなアイデアを週一回出してもらう

・書籍やアイデアを元に、社長と週一回話をしてもらう

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目の前の仕事やタスクだけでなく、
会社の将来に目を向けてもらう時間を増やしたのです。

まだ導入して2週間ですので、
劇的に売上が増えた!とまでお伝えできる、
大きな変化は生まれていないのですが・・・。

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・社長の言っている事を、別の角度から考えられるようになった

・自分の取り組んでいる事が未来に繋がるのか?自問自答するようになった

・未来から逆算して物事を考えられるようになった

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社員2人と話をすると、
色々と意識に変化が生まれて来ているのは確かです。

このような前提を持った上で、
マーケティングノウハウを伝えていけば、
近い将来に分かりやすい成果を出していただけるのでは?と考えています。

現在取り組む仕事を丁寧にやっていくのはもちろん大事ですが、
その仕事が未来に繋がっているのかはもっと大事かもしれません。

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